岡山県高梁市川上町「磐窟渓」,かのんの樹木図鑑
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磐 窟 渓
岡山県高梁市川上町から備中町にかけてひろがる渓谷。磐窟谷ともいう。
典型的な石灰岩地で特有の植物が多く見られる
 磐窟渓の谷底からの眺め
▲櫃淵(ひつぶち)
 案内の看板(左:谷筋,右:頂上)
磐窟谷(いわやだに)
 成羽川の支流布瀬川が,石灰岩と角岩からなる標高400mから500mの台地を侵食してつくった深い渓谷です。渓谷の両側には,高さ100mにおよぶ断崖絶壁が屏風のように連なり,白布の滝,天狗岳などと名づけられた景勝地をつくり出し,国の名勝に指定されるとともに,高梁川上流県立自然公園に指定されています。
 また,この谷の中腹には長さ400mの鍾乳洞があり,非常に繊細な鍾乳石や石筍が多く,美しい方解石の結晶もみられることからダイヤモンドケイブと呼ばれています。 環境省・岡山県
名勝 磐窟谷(いわやだに)
 磐窟谷は,成羽川の支流である布瀬川が,標高500mの石灰岩台地を削ってつくりあげた渓谷です。数Kmにわたって継子岳(ままこだけ),白岳(はくだけ),神楽岳(かぐらだけ),打岳(うちだけ)などと名づけられた高さ100mを越える絶壁が連なり,峡谷を覆う木々は秋ともなると赤や黄色に色づいて白い岩肌と美しい対照を見せます。
 打岳の中腹にある磐窟洞は,断層に沿ってできた全長350m余りの鍾乳洞で,曲り石という特殊な鍾乳石や高さ2,3mもの石筍などに加えて方解石の美しい結晶が見られることからダイヤモンドケーブとも呼ばれています。また,谷底には,櫃淵(ひつぶち)や蒸しがめと名づけられた甌穴があり,カジカ・カスミサンショウウオなどの希少な生物も見られます。
昭和6年7月31日指定 高梁市教育委員会
 磐窟洞の入り口(平成22年から休洞しているらしい)
 磐窟洞付近の祠
 展望台からの眺め
南東の方角には,布瀬川が刻んだ磐窟渓が伸びる。その先には川上町円丸の集落が見える。 北東の方角には,備中町布賀の集落が見える。
 希少な植物が見られる…
▲アオガシ(ホソバタブ)(クスノキ科) ▲コショウノキ(ジンチョウゲ科)
▲ナガバヤクシソウ(キク科) ▲アサダ(カバノキ科)
コショウノキ,ウリノキ,アサガラ,アオガシ(ホソバタブ),カゴノキ,チドリノキ,ミツデカエデ,メグスリノキ,オニイタヤ,ケンポナシ,チトセカズラ,マタタビ,ヤブサンザシ,コクサギ,ミツバウツギ,キブシ,ミヤマフユイチゴ,ナガバヤクシソウ,ヤクシソウ,レモンエゴマ,キジョラン,ヤブミョウガ,ヤマゼリ,クサノオウ,アオイカズラ,カラスノゴマ,ミツバベンケイソウ等を観察した。まだまだ珍しい植物がありそうで,興味のつきないフィールドである。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 

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