石上布都魂神社（いそのかみふつみたまじんじゃ），布都美郷土自然保護地域，かのんの樹木図鑑
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赤磐市石上（旧赤磐郡吉井町石上）にある石上布都魂（いそのかみふつみたま）神社を訪れた。この地域は，県下でも珍しいツブラジイの純林が見られることで知られており，かねて訪れてみたいと思っていた。 持ち時間は１時間程度，しかも子守りしながらという厳しい状況の中で参道を中心に歩いてみた。 （2012.2.12） 今回は，持ち時間は前回と同じ１時間だが単独で乗り込んだので，とにかく林内を歩き回った。帰り際に氏子の方から「お茶でもどうですか」と声をかけて頂き，宮司の物部さんもおられたことから，ぜひお話がしたかったがタイムリミット…丁重にお断りして帰路についた。（2012.2.19）
▲布都魂神社の建物と，見事な照葉樹林。ほとんどがツブラジイだが，ウラジロガシやツクバネガシ（たぶん）が混じる。（ツクバネガシは近づいて確かめていない。要確認。）
	布都美郷土自然保護地域 　この地域は，神社を取り巻く自然林と田園集落景観が一体となり，すぐれた郷土的たたずまいをとどめている地域です。 　特に県下の暖帯林の代表的植生である，ツブラジイの純林があり，植生上貴重なものとなっています。 （左写真，案内板より）
▲林内の様子。かなりの急斜面。太い幹がツブラジイ。手前や中央奥の赤褐色の樹皮がサカキ，さらに奥の白い樹皮がヤブツバキ。林床のところどころにはツブラジイなどの幼木が見られるが全体にすっきりとしている。 一通り歩いてみて，まず思うのはツブラジイの大木が圧倒的に多く，各階層で優勢。まさにツブラジイの純林というにふさわしい。
▲樹冠はほぼ閉鎖しているが，ところどころにはギャップが見られ，林内は意外に明るかった。ギャップではヒサカキやアセビ，アラカシなども見られた。
▲ツブラジイの大木。２０ｍはあるだろう。	▲ツブラジイ。二股に分かれた幹の片方は中が空洞になっている。この木が倒れれば大きなギャップができる。
▲モチノキの大木 中央の太い２本の幹がモチノキ。どちらもひとかかえもある大木。こんな大木はさすがに少なかったがモチノキは林内の至る所で目にした。 私はこんなにモチノキが多い森は初めて。	▲モミの大木 斜面をかなり登ったところで，モミの大木が数本見られた。上の写真のものはひとかかえでは到底足りないような大木。よく確認できていないが，たぶんこの辺りを境にアカマツが優勢になる。
▲ヒトツバ（ウラボシ科） 林床には様々な樹木の幼木があったが，ひときわ目を引いたのはシダ植物のヒトツバ。特に岩場や急傾斜地に群生していた。
▲山頂部にある「本宮」 風当たりが強く，急勾配で乾燥気味の山頂付近では，アカマツが優勢。ネジキ，ネズ，カナメモチ，シャシャンボ，ヒサカキ，アセビなど雑木林でおなじみの樹種が見られた。

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