カマキリの卵のうの寄生虫

平成16年2月8日

H16.2.8 「岡山県佐伯町「自然保護センター」
 やけにカスカスのハラビロカマキリの卵のうがあったので中を割ってみました。すると,中には,およそカマキリのものとは思えない小さなさなぎの脱け殻がたくさんありました。脱け殻の表面には,長めの毛がたくさん生えていました。(そもそもカマキリはさなぎにはなりません。)
 以前,何かの本でカマキリの卵のうに寄生する昆虫について読んだのをふっと思い出しました。

 自宅に帰って調べてみたところ,カマキリタマゴカツオブシムシとういうカツオブシムシ科の昆虫が寄生したことが分かりました。
 カマキリタマゴカツオブシムシは,体長が3〜4mm,本州・四国・九州に分布しているそうです。成虫はカマキリ類の卵のうに卵を産みつけ,卵のうの中で孵化した幼虫は中で、カマキリの卵を食べて育つということです。
 
H16.2.14 岡山県玉野市「田井海洋公園」
 またまた,すかすかのハラビロカマキリの卵のうを発見!またしても,カマキリタマゴカツオブシムシか!とすかさず,割ってみました。

 なんと…たくさんの小さなアリが出てきたではありませんか!どうやら,カマキリの卵のうを巣のかわりにしていたようです。空になった卵のうを再利用したのなら,寄生虫とはいえないでしょうが,こんな利用の仕方もあるのだと感心させられました。

何アリでしょう?

(注)作者は昆虫の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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