ウスクモナミシャク

 
■ 分  類 チョウ目 シャクガ科 ナミシャク亜科
■ 学  名Heterophleps fusca
■ 発生時期5〜7月
■ 分  布本州、四国、九州、奄美大島
■ 大 き さ開帳 19〜24o
■ 食 べ 物不明、採卵からの飼育でコアカソ(イラクサ科)。
ウスクモナミシャク(成虫、メス)

2020.5.23 岡山県吉備中央町湯山

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■ 備    考
明るい茶褐色の地に、2本の横線が走る。亜外縁線は不明瞭。
各横線は前縁で黒斑を生ずる。

ミツボシナミシャク、コウスグモナミシャクと酷似するので注意が必要。
図鑑で見る限り、斑紋での同定は困難で、明らかに異なるのは大きさ。
・ミツボシ:開帳24-27o
・ウスクモ:開帳19-24o *本種
・コウスグモ:開帳17-20o
ちなみに、トップ写真の個体は、開帳20.8o、前翅頂10.5o。
コウスグモの可能性も捨てきれない。

また、触角については「Heterophleps属のオスの触角は鋸歯状で、メスは糸状だがウスクモナミシャクのオスだけは櫛歯状」(日本産蛾類標準図鑑T)とある。
トップ写真の個体については、顕微鏡で確認してみたが、葉片状ぐらいで微妙であった。
■ 岡山県の情報
本種であれば、岡山県中部と南部からの記録があるが、ここ数十年間は未記録。
コウスグモであれば、中部からの記録はあるが、ここ数十年間は未記録。
ちなみに、岡山県ではミツボシの記録が最も多いようである。
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