ユリ科ユリ属ウバユリ,学名:Cardiocrinum cordatum,かのんの樹木図鑑
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ウバユリ

ユリ科ユリ属                              多年草
学名 : Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino
( 姥百合 ) 別名/−−
花 期  7〜8月
分 布 本州(関東地方以西)・四国・九州
生育地 山野の湿った林内
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P458


2008.8.7 岡山県高梁市
直立した茎の上部に,横向きに数個の大型の花をつける。花被片(かひへん)は6個で,緑白色,ほとんど反り返らない。内側には紫色の斑紋がある。雄しべは6個あり長さが微妙に異なる。葯(やく)はクリーム色。雌しべは1個。
2007.9.23 岡山県立森林公園 2007.9.23 岡山県立森林公園
未熟な刮ハ(さくか)。茎の高さは1mに達する。岡山県内の分布は中北部で普通,南部ではやや少ない。(「岡山県野生生物目録2003年度版」) ウバユリの名は,花の時期には,葉が枯れていることを,「歯がない」=「姥(うば)」にかけていることに由来するといわれている。実際には,葉が枯れる前に開花していることも多いようだ。
2012.11.24 岡山県総社市見延 2005.12.5 岡山県吉備中央町
2005.12.5 岡山県吉備中央町 2012.11.24 岡山県総社市見延
成熟した刮ハ(さくか)
種子は茶褐色,半円形で扁平。周囲には扇形に翼(よく)が張り出し,風に飛ばされやすいつくりになっている。刮ハの裂け目には繊維が網状に残り,ゆりかごのようになる。風を受けると下から噴き上げられるように種子が散布される。実に見事な構造である。
2008.3.29 岡山県吉備中央町豊岡
毎年,早春にやや湿り気のある林内を歩くとこのツヤツヤの葉に出会う。これはウバユリの新芽。
写真内には,カタクリやネコノメソウも写っている。
名の由来
ウバユリの名は,花の時期には,葉が枯れていることを,「歯がない」=「姥(うば)」にかけていることに由来するといわれている。実際には,葉が枯れる前に開花していることも多いようだ。
岡山県情報
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