ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属ヨウシュヤマゴボウ,学名:Phytolacca americana,かのんの樹木図鑑
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ヨウシュヤマゴボウ

ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属               多年草 
学名 : Phytolacca americana
(洋種山牛蒡) 別名/ アメリカヤマゴボウ
花 期  6〜9月
分 布 北アメリカ原産
※明治初期に渡来。全国で普通に見られる。※2
生育地 日当たりのよい空き地,道ばたなど
参考図書
 山と渓谷社「野に咲く花」P351 ※1
 全国農村教育協会「日本帰化植物写真図鑑」P26 ※2


H16.6.6  岡山県佐伯町「自然保護センター」
花弁に見えるのは,萼片(がくへん)で,花弁はない。心皮(しんぴ)は合着(がっちゃく)しており,カボチャのように見える。
2006.9.3 岡山県「自然保護センター」 2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
どんな昆虫が花粉を媒介するのか,しばらく観察してみたが,時間帯にもよるのだろうが,訪れる昆虫はほとんどなかった。
左はヒメウラナミジャノメ。ただし,長い口吻で蜜を吸うチョウの仲間はほとんど受粉には影響しそうにない。右はハエの仲間と思われる。こちらは花粉を運びそうだ。
果実は,黒紫色に熟し,果穂(かすい)は垂れ下がる。果軸も紅色に染まり黒と赤のコントラストが2色効果を生んでいる。ちなみに,ハトが食べていたとの情報もあった。
基部から熟していくのだが,果実のない部分は受粉がうまく行われなかったと思われる。
2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
熟した液果。先端には柱頭が残っている。(写真では10個確認できる。)また,基部には萼片が残る。
中国原産で薬用のため栽培されていたと言われるヤマゴボウは,果実が8個の分果に別れる。※1
2006.9.3 岡山県「自然保護センター」 2006.9.3 岡山県「自然保護センター」
乾燥した果実。花期・果期ともに基部から始まるはずなのに,なぜか果穂の先端部に見られた。種子の数は9〜11個ぐらいのようだ。 種子を取り出してみた。
光沢のある黒色の種子が9個入っていた。
2006.10.29 岡山県「自然保護センター」
茎の断面。
見どころ
ヨウシュヤマゴボウは全草に有毒成分を含み,特に根は危険。信州や山陰地方では,アザミ(モリアザミやフジアザミ)の根の加工食品がヤマゴボウとして販売されているので,本種との混同に注意したい。
液果はつぶすと汁が出て,服につくとなかなかとれない。アメリカでは「インクベリー」と呼ばれる。液果には,毒性分は比較的少ない,我が家の娘は2才の時,「ブドウがあった」と口のまわりを紫色に染めてこの実を食べていたが,幸い変わった様子は見られなかった。
名の由来
アメリカ産のヤマゴボウの意味。
岡山県情報
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