シソ科 アキギリ属 多年草 | |
学名 : Salvia nipponica Miq. ( 黄花秋桐 ) 別名/ コトジソウ |
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花 期 | 8〜10月 |
分 布 | 本州・四国・九州 |
生育地 | 低い山地の木陰 (自然林、二次林、植林、渓谷、山草地) |
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 山に咲く花」P172 ※1 |
2005.9.19 岡山県吉備中央町 | |
シソ科の特徴である唇形花(しんけいか)をつける。薄い黄色で,下唇(かしん)には紫色の紋が2つあり、蜜標(みつひょう)の役目をもつ。岡山県では,中部,北部を中心にふつうに見られる。(「岡山県野生生物目録2003年度版」) | |
2005.9.19 岡山県吉備中央町 | |
上唇を外した様子。 上部には完全な葯(やく)があり,下部には,不完全な葯(やく)がある。下部の葯は紫色を帯び,装飾の役目をもっていると考えられる。 |
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上:2005.9.19 岡山県吉備中央町 下:2007.9.23 岡山県立森林公園 | |
葉は対生。縁には粗い鋸歯があり、先端は尖る。長い葉柄があり、葉の基部がほこ状に張り出すのが特徴。 | |
2005.9.19 岡山県吉備中央町 | 2005.9.19 岡山県吉備中央町 |
通常の様子。 | 昆虫が,蜜に誘われて装飾用の葯(やく)を押すと,上から完全な葯(やく)が押しつけられる仕組み。これによって,効率的に花粉を運ばせることができる。 ただ,雌しべは長く前につきだしており,ここに受粉するのは難しそうな気がするのだが…自家受粉を避けるためかもしれない。 |
2007.10.8 岡山県吉備中央町 | |
マルハナバチが蜜を吸っているところ。上唇の中から、雄しべが出てきて、マルハナバチの背中に密着している。(写真の葯(やく)はまだ成熟しておらず花粉を出していないが) |
キバナアキギリは、「黄花秋桐」と書き、花がキリ(ゴマノハグサ科)に似ていることによる。シソ科とゴマノハグサ科なので、分類上は全く異なる。 右写真がキリの花。→ |
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