シソ科 カキドオシ属 多年草 | |
学名 : Glechoma hederacea var.grandis (垣通し) 別名/ カントリソウ(癇取り草) |
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花 期 | 4〜5月 |
分 布 | 北海道・本州・四国・九州 |
生育地 | 野原・道ばた |
参考図書 山と渓谷社「野に咲く花」P164 |
2005.3.19 岡山市「半田山植物園」 | |
こうしてアップで見ると大きく口を開け獲物を待ち受ける怪物のようにも見える。 深い筒状の唇形花(しんけいか)。下唇には濃い紫色の模様があり,これは蜜標といわれ,蜜の有りかを示すものと考えられている。また,大きく張り出した下唇は昆虫がとまる足場としても機能している。下唇の少し奥まったところには白い毛が多数有るが,雨水が中に入らないようにするためだろうか? 上唇は小さ目だが,雨よけにもなっているだろう。上唇の内側には雄しべの葯(やく)が4つ見える。花糸(かし)は上唇内側に癒着している。 |
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H16.4.18 岡山県「宇甘渓」 | |
葉は対生し,長めの葉柄がある。形は腎円形で縁には,はっきりとした鋸歯がある。葉柄や茎には白い毛が密生している。 花の後,茎がつる状になり伸び,つるの節から根を出して株を増やし群生する。 |
「カキドオシ」の名は垣根を突き抜けて伸びる繁殖力の旺盛さに由来する。別名のカントリグサは,子供の癇を取る薬として利用されていた事に由来するらしい。 ゴマノハグサ科のムラサキサギゴケや,トキワハゼも似た感じの唇形花(しんけいか)をつけるが葉の形を確認すれば容易に区別できるだろう。 |
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