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キビヒトリシズカ

センリョウ科 センリョウ属             多年草
学名 : Chloranthus fortunei (A. Gray) Solms
(吉備一人静) 別名/−−
花 期  4〜5月
分 布 本州(和歌山県、兵庫県、岡山県、広島県、山口県)
四国(香川県)、九州(福岡県、長崎県、熊本県)
生育地 林の中、林縁部など
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑2 野に咲く花」P390


2008.5.6 岡山県自然保護センター
ぱっと見ただけでは、キビヒトリシズカの花のつくりは理解しがたい。
白く伸びた部分が最も目立っているが、これは花糸
(かし)。そして葯(やく)は花糸の基部内側にある淡黄色の部分である。そして、よく見ると、雄しべ3個、雌しべ1個でひとつの花が構成され、それが複数あつまって花穂(かすい)を形成していることが分かる。(ただし、上写真は未だ雄しべも雌しべも未成熟な感じを受ける。)
花には花弁
(かべん)も萼(がく)もないが、雄しべが花弁の代役をしていると言える。
2008.5.6 岡山県自然保護センター 2008.5.6 岡山県自然保護センター
葉は対生(たいせい)。楕円形で基部はくさび形、先端はとがり、縁には鋸歯がある。

●備 考●

  1. 静御前(しずかごぜん)に由来
    ヒトリシズカの名は、清楚な花を静御前に例えたものと言われている。
     
  2. キビヒトリシズカと、ヒトリシズカ
    キビヒトリシズカは、ヒトリシズカ Chloranthus japonicus
     に比べ、花糸が長く、葉の表面に光沢が少ないという特徴がある。花穂(かすい)が複数つく、フタリシズカ Chloranthus serratusもある。
 
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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