ミソハギ科ミソハギ属ミソハギ,学名:Lythrum anceps,かのんの樹木図鑑
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ミソハギ

ミソハギ科 ミソハギ属                    多年草
学 名 : Lythrum anceps 
(禊萩・溝萩) 別名/−−
花 期  7〜8月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山野の湿地
参考図書 
・林弥栄監修,野に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉,1989年,P226


2006.8.24 岡山県「鯉が窪湿原」
ちょうどお盆のころ,やや湿り気のある山野に群生する。 美しい紫色が,同時期に咲くマメ科のハギになぞらえられ,「ミソハギ」の名がある。
H16.8.15 岡山県「自然保護センター」 2006.8.24 岡山県「鯉が窪湿原」
よく見ると花弁の一枚一枚には細かなしわがあるのが分かる。 コチャバネセセリ(セセリチョウ科)が,しきりと蜜を吸いに訪れていた。
H16.8.15 岡山県「自然保護センター」 2005.8.14 岡山県「自然保護センター」
長花柱花(ちょうかちゅうか) 短花柱花(たんかちゅうか)
ミソハギの花は雄しべと雌しべの長さに3型がある。雄しべは12個あり,うち6個が長く,6個が短い。
左写真は,雌しべだけが突出している。(長花柱花(ちょうかちゅうか))
右写真は,長い雄しべと,短い雄しべが見え,柱頭は見えない。(短花柱花(たんかちゅうか))
2006.9.3 岡山県「自然保護センター」 2006.4.30 岡山県「自然保護センター」
中花柱花(ちゅうかちゅうか)
長い雄しべと,柱頭だけが見え,短い雄しべは花筒の奧にあり見えない
夏の開花を目指して,たくさんの芽が伸びてきていた。
2006.10.8 岡山県「自然保護センター」 2011.10.10 岡山県立森林公園
秋には葉が赤く色づき,湿原が真っ赤に染まる。
2006.8.24 岡山県「鯉が窪湿原」
【 エゾミソハギ L.salicaria 】
茎や葉,花序などに短毛がある,葉の基部が茎を抱く,などの違いがある。
鯉が窪湿原では,ミソハギに比べ,局所的に見られるようだった。残念ながら間近では見られなかった。
葉の基部 茎・葉・花序など
ミソハギ 葉を抱かない 無毛
エゾミソハギ 葉を抱く 有毛
岡山県内には,帰化植物のアメリカミソハギ,コメバミソハギ(一時的な帰化)が確認されている。
名の由来
禊(みそぎ)をする萩の意味。お盆に精霊棚の供物に対し,水で濡らしたミソハギを振って,しずくを落とし浄める風習があるとのこと。
岡山県情報
岡山県内では,海岸部を除くほぼ全域に広く分布する。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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