キンポウゲ科センニンソウ属ツクシクサボタン,学名:Clematis stans var. austrojaponensis,かのんの樹木図鑑
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ツクシクサボタン

キンポウゲ科 センニンソウ属                     多年草
学名 : Clematis stans var. austrojaponensis
( 筑紫草牡丹 ) 別名/ −− 
花 期 8〜9月
分 布 本州(岡山県…),四国,九州
生育地 産地の草原や林縁
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P342
(2) 岡山県版レッドデータブック2009
(3) 佐竹義輔ほか編,「フィールド版日本の野生植物草本」,平凡社,1985年

2012.6.22 岡山県新見市
茎の先や葉腋(ようえき)に集散状(しゅうさんじょう)に多数の花を下向きにつける。花弁(かべん)に見えるのは萼片(がくへん)で,初め鐘形で長さは1〜2p。開花後しだいに反り返る。外綿には綿毛が密生している。
クサボタンに似るが,花糸
(かし)が葯(やく)の2〜3倍の長さ、葯は長さ約3mmある。花には すべて雄ずいと雌ずいがあるが 両方ともに機能があるとは限らず雄花と雌花に分化していることが多い。
2012.6.22 岡山県新見市
葉は対生(たいせい),長柄のある3出複葉。小葉は長さ4〜10pの卵形。3浅裂し,先端はとがる。縁には粗い鋸歯(きょし)がある。裏面脈上には縮れた毛が密生している。
2012.6.22 岡山県新見市
茎は直立してつるにならず,高さ1m位になる。茎の下部は木質化するが、冬大部分が枯れても下部は残る。
 2012.9.29 岡山県新見市
そう果。羽毛状になった花柱(長さ15-20o)が残る。
クサボタン(Clematis stans)
名の由来
クサボタンは葉がボタン(牡丹)に似ており,草本であることによるだろう。筑紫は九州に分布することによるのだろう。
岡山県情報
岡山県版RDBで絶滅危惧に指定されている。新見市など岡山県北中部の石灰岩地を中心に分布するが,希である。岡山県は分布の北限にあたる。
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