キンポウゲ科ミスミソウ属スハマソウ,学名:Hepatica nobilis var. japonica forma variegata,ケスハマソウ,学名:Hepatica nobilis var. pubescens,かのんの樹木図鑑
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スハマソウ・ケスハマソウ

キンポウゲ科 ミスミソウ属                    多年草 
学名 : Hepatica nobilis var. japonica forma variegata
( 洲浜草 ) 別名 / ユキワリソウ(雪割草)
花 期  3〜4月
分 布 本州・四国
生育地 山野の樹林内
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P338
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(3) 中原清士,羽賀実著,岡山の野の花 春,山陽新聞社,1982年,P30


2005.3.19 岡山市「半田山植物園」
花弁状に見えるのは萼片(がくへん)で,上の写真では6枚確認できる。図鑑によると6〜10個で,形や色にも変化が大きいらしい。中央に多数の雌しべ,その周辺に多数の雄しべがある。
2005.3.19 岡山市「半田山植物園」
スハマソウは,葉の形が祝いの席に飾る島台の州浜に似ていることからこの名があるらしい。この個体では葉が見あたらなかったが,成長過程によるのだろうか?茎には,やや長めの白い毛が密生している。
ケスハマソウ,学名:Hepatica nobilis var. pubescens
2012.4.11 岡山県新見市哲多町
岡山県にはスハマソウは分布せず,葉の表裏に毛があるケスハマソウが分布している。上の写真は雨で濡れていて見にくいが,葉にたくさんの毛があるので,ケスハマソウだろう。
萼片の色については,日本海側のものは紅紫や,青紫など多様だが,太平洋側では白色がほとんどらしい。この地でもすべて白色であった。
葉は根生
(こんせい)し,長い柄がある。葉身は浅く3つに裂け,それぞれの先端が丸みを帯びていることで,ミスミソウと区別するが,中間型もあり判別が困難な場合もあるようだ。
2012.4.11 岡山県新見市哲多町 2013.3.3 岡山県新見市哲多町
緑色の萼片に見えるのは茎葉(けいよう) 3月上旬,明日にも咲きそうだ。
2013.3.3 岡山県新見市哲多町
葉の両面に短毛が密生している。葉は緑のまま越冬する。
2013.3.17 岡山県新見市哲多町
2013.3.29 岡山県新見市哲多町
花期が終わり子房が肥大してきた。萼片(がくへん)は役目を終えたが,茎葉はまだ残っている。
近縁のミスミソウは,3中裂した葉の先端がとがっている。
名の由来
3中裂した先端の丸い葉を洲浜紋(右図)に見立てたもの。洲浜(すはま)とは三角洲など浜辺にできる島形の洲のこと。
岡山県情報
岡山県内では,ミスミソウ(Anemone hepatica var. japonica)及び,ケスハマソウ(Anemone hepatica var. pubescens)の自生が確認されている。
(岡山県野生生物目録2003)
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