キク科タムラソウ属タムラソウ,学名:Serratula coronata var. insularis,かのんの樹木図鑑
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タムラソウ

キク科 タムラソウ属                         多年草
学名 : Serratula coronata var. insularis
( 田村草 ) 別名/  
花 期 8〜10月
分 布 本州・四国・九州
生育地 山地の草原
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P71
(2) 北隆館「改訂版原色牧野植物大図鑑」P109

2008.10.4 岡山県吉備中央町
頭花(とうか)は上向きにつき,複数の筒状花(とうじょうか)からなる。筒状花の花冠は5裂する。
頭花の一番外側の筒状花は,雄しべも雌しべもないが,中央の筒状花は両性花。葯(やく)が合着し円筒状になっており,雌しべはその中央で,花粉を押し出す役目を担っている。さらに,筒状の葯から飛び出した後,雌しべは柱頭が2裂し,機能し始める。
(上写真)柱頭が2裂し,成熟した雌しべ。すでに花粉は出し尽くしている。
(下写真)雌しべが円筒の葯(やく)を突き抜け,ほぼ花粉を出し終えているが,まだ雌しべは成熟していない。
総苞片には,茶褐色の毛が密生し,ほとんど反り返らず,先端は針状に尖る。
2008.10.4 岡山県吉備中央町
2012.10.20 岡山県真庭市落合垂水
葉は互生。羽状に深裂または全裂する。縁には粗い鋸歯があるが,アザミのような刺はない。両面に細かな白毛がある。
2008.10.4 岡山県吉備中央町 2012.10.20 岡山県真庭市落合垂水
2012.10.20 岡山県真庭市落合垂水
名の由来
タムラソウの名前の由来はよく分かっていないらしい。「多紫草」という説もあるようだが,タムラソウの頭花だけが,ことさら紫色に目立つ訳でもないだろう。ちなみに,シソ科のアキノタムラソウは,名こそ本種と似ているが,外見上,全く似ておらず,関係はないとされている。
岡山県情報
県内全域に自生する。
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