キク科ヤマボクチ属キクバヤマボクチ,学名:Synurus palmatopinnatifidus,かのんの樹木図鑑
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キクバヤマボクチ

キク科 ヤマボクチ属                      多年草
学名 : Synurus palmatopinnatifidus (Makino) Kitam. 
( 菊葉山火口 ) 別名/−−
花 期  10〜11月
分 布 本州(愛知県以西)・四国・九州
生育地 山地の草原や林縁
参考文献
・畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P72


2005.9.27 岡山県「大平山」
キクバヤマボクチの頭花(とうか)。まだ,針状の総包(そうほう)に覆われている。林縁の草むらから頭をだしている様はよく目に付く。
2011.10.15 岡山県新見市
2005.10.24 岡山県高梁市「大平山」 2005.10.24 岡山県高梁市「大平山」
頭花(とうか)。筒状花(とうじょうか)は,外側から中心に向かって徐々に開花する。花冠は普通,淡紫色だそうだが,私が見る株は乳白色のことが多い。花冠の先端は普通,5深裂する。雄しべは集葯雄しべ(雄しべの葯が合着して雌しべの基部を取り囲む)。柱頭は初め集葯雄しべの中に隠れているが,徐々にせり上がり,中の花粉を外に押し出す。
2005.9.27 岡山県「大平山」 2011.10.15 岡山県新見市
掌状(しょうじょう)に切れ込む大きな葉をもつ。厚みがあり,ごわごわした感じ。痛んだところが白い斑点になっている様をよく目にする。
2005.10.24 岡山県高梁市「大平山」 2008.3.29 岡山県美咲町
裏面には,白い綿毛を密生し,真っ白に見える。 若い個体。
2007.2.12 岡山県吉備中央町「大平山」
2月,まだ種(果実)が残っている。
名の由来
キクバヤマボクチの「ボクチ」は,「火口(ほくち)」の意味。火口とは,「ひうち石を打ちつけた火をうつしとるもの」のことで,本種の葉の裏面に密生する白い綿毛を集めて,利用したことに由来している。
また,キクバは,葉がキクのように細かく切れ込んでいることによる。
岡山県情報
岡山県内では,海岸部を除くほぼ全域に分布し,特に中・北部ではふつう。ヤマボクチ属では最もふつうに見かける種。他には,ハバヤマボクチ(Synurus excelsus),ヤマボクチ(Synurus palmatopinnatifidus var. indivisus)があるがいずれも準危急種に指定されるほど少ない。
(「岡山県野生生物目録2003年度版」)
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