フウロソウ科フウロソウ属ゲンノショウコ,学名:Geranium thunbergii,かのんの樹木図鑑
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ゲンノショウコ

フウロソウ科 フウロソウ属                 多年草
学名 : Geranium thunbergii Siebold et Zucc.
( 現の証拠 ) 
別名/ミコシグサ(御輿草),タチマチグサ,イシャイラズ,
イシャダオシ,イシャナカセ (参考:「岡山の薬草(山陽新聞社)」)
花 期  7〜10月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山野
参考図書 
・林弥栄監修,野に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉,1989年,P293


2005.8.6  岡山県真庭市 津黒高原
花弁と萼片(がくへん)は5個ある。柱頭は5裂する。雄しべは上の写真では10個確認できる。
2011.10.2 岡山県真庭市勝山「城山」 2011.10.2 岡山県真庭市勝山「城山」
雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)
上は雄性期。雄しべの葯
(やく)は花粉を出しており,柱頭はまだ閉じている。
これはおそらく両性期。葯(やく)からは花粉が溢れているし,柱頭は開いている。自家受粉を完全に避けるのであればこんな時期はない方がよいと思うのだが…。
2011.10.2 岡山県真庭市勝山「城山」
(やく)からは花粉が出ており,柱頭が開いている点は右上と同じだが,雄しべが柱頭によっている。自家受粉を敢えてしている可能性はないだろうか? @ 雄性期(自家受粉を避ける)
A 両性期(終末には敢えて自家受粉する)
B 雌性期(他家受粉の可能性を持たせる)
…と考えてはどうだろう?
H15.9.7  岡山県「自然保護センター」 2005.9.21 岡山県高梁市有漢町
刮ハ(さくか)。熟すと5裂し,種子をはじいて散布する。散布後の形が,みこしの屋根を連想させるところから,ミコシグサの別名がある。 花は白色型と,紅紫型がある。西日本には「紅紫型が多い」(1)とあるが,私のフィールドでは明らかに白色型多い。
2006.8.25 岡山県吉備中央町 2006.8.25 岡山県吉備中央町
茎には,腺毛(せんもう)が多い。 葉は3〜5深裂する。
・アメリカフウロ
・ビッチュウフウロ
名の由来
下痢止め,整腸の民間薬として有名で,飲むとすぐに効果があるということから「現の証拠」といわれる。山陽新聞社「岡山の薬草」によると,地上部全草を日光で乾かした後,陰干しして,煎じて飲むとよいということだ。
岡山県情報
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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