バラ科ワレモコウ属ワレモコウ,学名:Sanguisorba officinalis,かのんの樹木図鑑
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ワレモコウ

バラ科 ワレモコウ属                            多年草
学名 : Sanguisorba officinalis
(吾木香) 別名/ −−
花 期  8〜10月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山野の日当たりの良い草地
参考図書
1) 林弥栄監修,野に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑1〉,1989年,P301
2) 佐竹義輔ほか編,日本の野生植物 草本U離弁花類,平凡社,1982年
3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年


2006.8.31 岡山県「ヒイゴ池湿原」 H16.9.12 岡山県「自然保護センター」
ワレモコウ属の花には花弁がなく,4個の萼片(がくへん)が花弁状に見えている。
濃紅色の萼片の中には,雄しべが4個あり,葯
(やく)は黒く,中から黄色い花粉が溢れている。
中央には紅色の柱頭が見える。
花序の先端から基部に向かって開花していく。
基部まで開花が進み,果期に入っている。この状態が長く続くため,ドライフラワーや,フラワーアレンジメントの材料として利用が盛んである。
H16.9.12 岡山県「自然保護センター」
草丈は30〜100pになる。葉は奇数羽状複葉(うじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は,5〜11個あり,楕円形〜長楕円形,先端は丸く基部は心形〜円形。縁に3角形の鋸歯(きょし)が並ぶ。
ワレモコウ属の仲間
  • ナガボノシロワレモコウ(S. tenuifolia var. alba)(図1,図2,図3)は湿った草地に生える高さ0.8〜1.3mの多年草。北海道,本州(東北地方,関東地方)に分布する。花は白く,花期は8〜10月。
  • コバナノワレモコウ(S. tenuifolia var. parviflora)は,湿地に生える高さ0.6〜1.3mの多年草。本州,四国,九州(近畿地方以西),四国,九州に分布する。花序が白色で長さが2〜10pと長いのが特徴。
図1 ナガボノシロワレモコウ 図2 ナガボノシロワレモコウ
図3 ナガボノシロワレモコウ
名の由来
神様が赤い花を呼び集めた際,この花を加えるのを忘れていたので,この花が自ら「吾もまた紅なり」と申し出たとする説がよく知られているが,どうも後から取って付けられた話らしい。
キク科のモッコウ(木香)に由来する説,家紋の木瓜紋
(もっこうもん)(瓜の断面を図案化したもの)に由来する説などがある。
岡山県情報
岡山県全域に広く分布する。吉備中央町でも普通に見かける。
岡山県に自生するワレモコウ属は,ワレモコウのみ。コバナノワレモコウについては,「岡山県野生生物目録2009年度版」に記載があるが,生息状況が書かれていない。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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