アブラナ科タネツケバナ属コンロンソウ,学名:Cardamine leucantha,かのんの樹木図鑑
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コンロンソウ

アブラナ科 タネツケバナ属                        多年草
学名 : Cardamine leucantha
( 崑崙草 ) 別名/−−− 
花 期 4〜6月
分 布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山地谷沿いの湿地
参考図書
(1) 畔上能力監修,山に咲く花,山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑2〉,1996年,P290
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年
(3) 佐竹義輔ほか編,日本の野生植物 草本U離弁花類,平凡社,1982年,P132
(4) 高橋勝雄著,山と渓谷社,山渓名前図鑑「野草の名前 春」,2002年,P148

2009.5.2 岡山県真庭市
道路沿いの山際の至る所に普通に群生していて驚いた。吉備高原都市周辺では見かけない風景。
2009.5.2 岡山県真庭市 2009.5.2 岡山県真庭市
花はアブラナ科に特徴的な十字形花冠で,花弁・萼片は各4個,雄しべは6個あり,内2個は短い。茎上部に短い総状花序を付ける。 葉は奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で小葉は,5〜7枚で,縁には細かく鋭い鋸歯が並ぶ。両面とも有毛。
2009.5.2 岡山県真庭市
茎にも細かな毛が密生している。葉柄の付け根が耳状に基部を抱かないことでヒロハコンロンソウ(C. appendiculata)と明確に区別できる。
2012.4.28 岡山県高梁市
岡山県高梁市の石灰岩地でもコンロンソウを見かけた。
岡山県内に「コンロンソウ」と名が付く草本は4種。(コンロンソウ,ヒロハコンロンソウ,マルバコンロンソウ,オオマルバコンロンソウ)
コンロンソウと紛らわしいのはヒロハコンロンソウ。その特徴をまとめた。
羽状複葉 葉柄の基部 毛の有無 岡山県の分布
コンロンソウ 小葉の幅が狭い 耳状に茎を抱かない 草全体に柔らかい
毛が多い
全域
ヒロハコンロンソウ 小葉の幅が広い 耳状に茎を抱く 草全体がほぼ無毛 北部のみ
絶滅危惧U類
●マルバコンロンソウは奇数羽状複葉で小葉が円心形。草全体に毛が多い。
●オオマルバコンロンソウは3出複葉で小葉が円心形。草全体に毛が少ない。
名の由来
花が白いことを崑崙(こんろん)山脈の雪に見立てたとする説が一般的(4)
崑崙山脈は中央アジア地域にある約3000kmに及ぶ大山脈。チベットの北部,中国の西部にあたる。また,崑崙山は中国古代の伝説上の山岳。(ウィキペディア)
岡山県情報
岡山県全域に広く分布し,北部から中部にかけてふつう,南部では少ない。
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